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相続税申告を依頼する際の税理士の探し方
こんにちは、税理士紹介ニコニコ堂 代表の高橋歩でございます。
平成27年(2015年)の相続税の改正で、基礎控除の減額や相続税率の一部引上げ等が行われました。
そうした影響もあり、相続税申告に関するお問い合わせは増加傾向にあります。
相続税申告につきましては、はじめて税理士をお探しの方だけでなく、
既に相続税申告を依頼している税理士さんに対する不信感、進め方でのトラブルによって変更を希望される方からのお問い合わせもいただきます。
今回は、相続税申告を依頼する際に、税理士探しを失敗しないポイントをまとめさせていただきます。
①相続税の申告実績が豊富な税理士を探す
多くの税理士さんは法人税・所得税・消費税申告がメインなため、相続税申告経験の少ない税理士さんが圧倒的に多い状況です。
相続税申告を依頼する際の税理士の探し方で、一番重要なのは「相続税の申告実績が豊富か?」という点があります。
相続税額は、財産額によって決まりますが、相続税に弱い税理士さんに依頼した事で、
そもそも財産として申告する必要がないものまで申告財産に加えたり、
資産自体の評価額を大きく評価してしまっていることで、相続税額が増えてしまうケースも多く見られるそうです。
特に不動産などで、評価が異なる場合があるようです。
また、相続人間での資産の分け方、相続税の優遇税制の選択の判断でも納税額が増えてしまうことがあるそうです。
相続税申告経験の少ない税理士さんに依頼する事で、相続税を多く支払う事になってしまうケースも多くあるようです。
②相続税申告の料金・報酬のお見積り金額を依頼前に提示してくれる税理士を探す
相続税申告を終えられた方から、
「高額な税理士報酬の請求書が届いて驚いているのですが・・・」
といったご相談をいただく事があります。
事前に、相続税申告の料金・報酬のお見積りをされない税理士事務所は多いようです。
相続税申告の依頼後に税理士料金、税理士報酬に不満があった場合でも、申告作業が発生していたり、申告作業が完了してからの金額交渉は難しい可能性が高いです。
相続税申告前に、相続税申告の料金・報酬のお見積り金額を提示していただける税理士事務所をお探しになる事も重要です。
相続税申告の料金・報酬につきましては、「どの税理士に依頼しても同じような料金体系なのでは?」とお考えの方も多いのですが、税理士事務所によってかなりばらつきがあります。
「税理士報酬を聞きずらい」「知り合い経由だから安くしてくれるだろう」と、報酬をハッキリさせずに依頼すると、何度もあるわけでない相続申告では不満が辛い思いとして長く残ります。
③税理士事務所の営業時間に注意して探す
相続人の方が、平日お仕事などでお忙しい場合などは、お仕事帰りの時間帯や、お仕事休みの土曜日・日曜日に打ち合わせができる税理士さんが理想的です。
税理士事務所によっては、夜間、土曜日、日曜日は営業時間外というケースもございます。
そうした場合、税理士さんとの打ち合わせの為に、お仕事を休まれたり、電話や郵送でのやりとりになってしまう事もございます。
事前に、税理士事務所の営業時間を注意してお探しになる事も重要です。
一般的には、相続税申告に強い税理士事務所は、平日夜間や、土曜日、日曜日は営業されている事が多いです。
④話しやすくて親身になっていただける税理士を探す
「相続申告だけなので、税理士さんとのお付き合いは一時的なものでは?」とお考えになる方もいらっしゃるかもしれませんが、
相続状況によっては、税理士さんと頻繁に打ち合わせ、相談をする機会がございます。
相続申告後に税務調査に入られてしまった場合は、税務調査のサポートをしてもらう必要もございます。
長いお付き合いになる可能性もございますので、話しやすくて親身になっていただける税理士さんが理想的です。
実際に、税理士変更を検討されている方から、
「相続人の心情を考えて対応してくれない・・・デリカシーのない発言をされるのが不愉快で・・・」
「説明がわかりにくく、税理士さんペースで進められてしまうので、なぜこの納税額になるかが理解できない・・・」
「上から目線で話される税理士さんなので、質問などがしずらくて一部の相続人から不満が出てしまった・・・」
「相続人の母が足腰が不自由なのに、家に来てくれない・・・」
といった、不満を伺う機会は多いです。
相続人が複数いらっしゃる場合は、相続される方同士が常に良好な関係であるとは限りません。
相続人が集まり話し合いをする際には、「部屋を分ける」「打ち合わせ時間をずらす」など細かい配慮も必要な場合もあります。
以上が、相続税申告を依頼する際に、税理士探しを失敗しないポイントとなります。
2018.09.08
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